デジナーレの哲学

① 競合の一歩先を行く、『市場での優位性』を確立する。

「とりあえず」で取得した権利は、いざという時に役に立たない「お守り」になりがちです。私たちは、お客様の事業が、価格競争に陥らず、利益率の高い事業構造の基盤となる、息の長い権利を「設計」します。

それは、単に競合の参入を防ぐ「守りの権利」だけではありません。他社の権利を気にせず、自社が思い描く事業を展開できる「聖域」を創り出し、「攻め」の選択肢を格段に広げることにも繋がります。

この「市場での優位性」を築くためには、事業の核心を守るための、戦略的な「設計」が不可欠なのです。

② 作り手の『情熱』を、経営が求める『事業の価値』に昇華させる。

多くの企業では、「開発部門」「知財部門」「経営層」が、それぞれ異なる言語を話しています。

開発部門は、技術の素晴らしさやスペックを「技術の言葉」で語ります。

知財部門は、権利範囲や法律リスクを「法律の言葉」で語ります。

そして、経営層は、事業戦略や収益性を「経営の言葉」で語ります。

この三者の間に「壁」が存在するため、現場の情熱が経営判断に正しく反映されなかったり、知財戦略が事業戦略から乖離してしまったりと、せっかくの価値が眠ったままになってしまうことが少なくありません。

当事務所デジナーレ代表の片倉は、ソニーでの開発の最前線から、新規事業の立ち上げ、村田製作所での知財部長、そして自らも事業を営む経営者として、この三者すべての立場を経験してきました。だからこそ、私たちには、この三者の間に立ち、その架け橋となる「翻訳者」としての役割を果たすことができます。

私たちは、開発現場の想いを、知財部門が守るべき権利として定義し、さらにそれを経営層が求める事業の価値へと「翻訳」します。組織全体の力を一つの方向へ束ねることで、企業の「知財」を、資金調達や事業提携を有利に進めるための、客観的で説得力のある「事業資産」へと再設計するお手伝いをします。

③ 事業の『核』を定め、経営の『意思決定』を加速させる。

知財の設計図を描くプロセスは、「何を守り、何に投資し、何を捨てるか」という経営判断の軸を明確にすることでもあります。この軸が定まることで、意思決定の質とスピードが向上し、経営資源を最も効果的な場所に集中できるようになります。

守るべき『本質』が明確になることで、「この開発に投資すべきか」といった日々の重要な経営判断に、揺るぎない『ものさし』が生まれます。

その結果、経営の迷いがなくなり、意思決定のスピードと質が向上。

事業の成長を、内側から加速させます。